スロットにおけるCZ(チャンスゾーン)は、ボーナスやAT(アシストタイム)に当選しやすくなる特別な状態のことです。
CZをうまく活用することで初当たり確率が上がり、投資を抑えることができます。
本記事では、CZの基本的な仕組みから突入条件、CZ間やCZスルーの意味と確認方法、さらにメリット・デメリットまで、初心者にもわかりやすく解説していきます。
スロットのCZ(チャンスゾーン)とは?
スロット初心者の方にとっては「当たるかもしれないゾーン」と考えると理解しやすいでしょう。
ただし、重要なポイントがあります。CZに入っても必ずボーナスやATに当たるわけではなく、基本的に失敗すると何もないことが多いので、出玉の運命を握る演出になっています。つまり、CZは「チャンス」であって「確定」ではないということを理解しておく必要があります。
CZは特に6号機から多くの台に搭載され始めました。それまではレア役やゲーム数でのみボーナス抽選をしていたり、今でいう「直AT」と呼ばれる機種が多かったのですが、規制の関係で出玉性能を高めるための工夫として、CZという仕組みが採用されるようになりました。
CZが始まるタイミングとは?突入条件をチェック
レア役などの小役成立で抽選されることが多い
CZへの突入で最も一般的なのが、レア役(レア小役)による抽選です。レア役とは、強チェリーやチャンス目、スイカなどの「強い小役」のことを指します。
初心者の方にとっては「レア役」という言葉が難しく感じるかもしれませんが、簡単に言えば「普通のベルやリプレイよりも出現頻度が低く、特別な小役」のことです。これらが成立した時に、CZ突入の抽選が行われることが多いのです。
ゲーム数が一定に達すると突入する台もある
規定ゲーム数到達でCZ突入抽選が行われる仕組みを持つ機種も存在します。例えば、300ゲームを超えたあたりからCZ突入のチャンスが高まる台もあり、これは「周期抽選」と呼ばれることもあります。
初心者の方は、液晶画面に表示されているゲーム数を確認しながら打つことで、CZ突入のタイミングを予測することができます。
前兆演出が発生したらCZの合図になることがある
通常時に演出が「ざわつく」ようになったら、CZの手前である可能性があります。前兆は演出なのでゲーム数が変わり、前兆のゲーム数で期待度が変わる台が多いです。
具体的には、普段とは違う演出が連続して発生したり、液晶画面の背景が変化したりすることがCZの前兆となることがあります。
機種ごとに突入条件が異なるため事前チェックが大事
台によって突入契機が違うので、スマホで台情報サイト等で情報収集する重要性があります。同じCZという仕組みでも、機種によって突入条件や期待度が大きく異なるため、打つ前に必ず機種情報を確認することをおすすめします。
CZ成功で盛り上がる!成功後に期待できる展開を紹介
ボーナス当選で出玉獲得のチャンスが広がる
CZ成功の最も基本的なパターンは、ボーナス当選です。CZを成功させることでボーナスが当たりやすくなり、まとまった出玉を獲得するチャンスが広がります。
レバーで成功抽選する機種が多いので、スロットを打っていてレバーに力が入るときの1つです。CZ中のレバーオンは、まさに運命の瞬間と言えるでしょう。
AT突入で継続的に出玉を増やせる展開に期待できる
CZを突破してATに突入すると、メダルが自動で増えていくチャンス状態になります。ATは「アシストタイム」の略で、押し順ナビに従って打つだけでメダルが増えていく仕組みです。
ATに突入すれば、継続している間は出玉を増やし続けることができるため、一撃で大量獲得も夢ではありません。
特化ゾーン突入で一撃大量獲得が狙えることもある
CZ成功後、さらに上位の「特化ゾーン」に突入することがあります。特化ゾーンとは、短時間で大きな上乗せに期待できる特別な状態のことです。
例えば、通常のATでは1ゲームあたり2~3枚程度の純増ですが、特化ゾーンでは大量のゲーム数上乗せや、より高い純増枚数での消化が可能になることがあります。
連続でCZが来て成功率が高まる流れになることもある
CZ成功後、再びチャンスが来やすい場合があります。「波に乗る」「チャンスが続く」といった流れを作ることができれば、短時間で大きな出玉を獲得できる可能性が高まります。
CZ間とは?基本の意味と確認方法をチェック
前回CZからどれだけハマっているかの数値
CZ間とは、前回のCZから何ゲーム経ったかを示す数値のことです。例えば、前回CZが終了してから500ゲーム経過していれば、「CZ間500ゲーム」ということになります。
この数値は、次のCZがいつ来るかを予測する上で重要な指標となります。
CZ間天井を搭載している台がある
CZ間で一定ゲーム数ハマると強制的にCZが来る台も存在します。これを「CZ間天井」と呼びます。
例えば、スマスロヴヴヴ(ヴァルヴレイヴ)の場合、CZ間天井は1,000G+αで、液晶に表示されるゲーム数で1,000G+αに到達するとCZに突入します。
ハマりが深い台が狙われやすい理由
CZ間のハマりが深いということは、そろそろCZが来る可能性が高いということです。また、CZ間天井が近い台は、少ない投資でCZに到達できる可能性があるため、ハイエナ(期待値稼働)をする人たちに狙われやすくなります。
CZ天井まで打ってもATが当選するとは限らないので、意外とやめてしまう人がいます。スロットで勝ちたい人にとっては、他の人が捨てやすいというのもCZのメリットだと思います。
データカウンターでの確認方法
CZ間のゲーム数は、主に以下の方法で確認できます。
- 筐体のデータカウンター:台の上部にある表示器で、現在のゲーム数を確認
- 液晶画面の表示:機種によっては液晶画面下部などにCZ間ゲーム数が表示
- サブ液晶:筐体左側のサブ液晶でゲーム数を確認できる機種もあります
ただし、CZはデータカウンターに上がらないことが多いので、期待値の計算が難しくなる理由の1つになります。
CZスルーの仕組みと確認のしかたを紹介
CZに入っても成功しない回数のこと
CZスルーとは、CZに入ったけど当たらなかった回数のことです。例えば、3回連続でCZに突入したものの、すべて失敗してボーナスやATに繋がらなかった場合は「3スルー」となります。
初心者の方は「CZに入れば当たる」と思いがちですが、実際には失敗することの方が多いのが現実です。
なぜスルー回数を気にするのか
スルー回数が多いと、次のCZで当たりやすくなる傾向がある機種が多いからです。これは「救済措置」のような仕組みで、連続して失敗している人に対して、成功率を上げる調整が入っている場合があります。
CZスルーを重ねるほど突破率(呀バトル勝率)がアップする仕組みを持つ機種もあります。
スルー天井を搭載した機種がある
オリンピアの『デビルサバイバー2 最後の7日間』には、CZ天井が存在します。6連続でスルーすると、7回目はAT当選確定となります。
スマスロヴヴヴの場合、CZスルー回数天井はボーナス間最大7スルーで、決戦ボーナススルー回数天井は革命ボーナス間最大4スルーとなっています。
ホールでのCZスルー回数の確認方法
CZスルー回数の確認方法
- 液晶画面の表示:液晶の「DAY」などの表示でスルー回数を確認できる機種があります
- メニュー画面:一部の機種では、メニュー画面からCZスルー回数を確認可能
- データカウンター:店舗によっては、データカウンターにスルー回数が表示される場合も
ただし、すべての機種でスルー回数が確認できるわけではないので、事前に機種情報をチェックすることが重要です。
スロットを楽しむために知りたいCZのメリット
初当たり確率が上がるので投資を抑えられる
CZを経由することで初当たりへつながりやすく、資金管理面での安心感につながります。通常時に直接ボーナスを狙うよりも、CZ経由の方が当選確率が高いため、結果的に投資額を抑えることができます。
例えば、通常時のボーナス確率が1/400の機種でも、CZを活用することで実質的な初当たり確率を1/200程度まで改善できる場合があります。
レア役成立時の恩恵が大きいことが多い
CZ中はレア役が成立すると成功期待度が大きく上昇する仕組みが主流です。通常時にレア役を引いてもCZ抽選程度ですが、CZ中にレア役を引けば高確率でボーナスやATに当選することがあります。
これにより、レア役を引いた時の期待感が大きく増し、ゲーム性にメリハリが生まれます。
演出やゲーム性の楽しみが増える
CZは単なる当選確率アップの仕組みだけでなく、演出面でも楽しめる要素が満載です。緊張感やドキドキ感、成功時の達成感など、プレイヤーの感情を揺さぶる演出が用意されています。
レバーで成功抽選する機種が多く、スロットを打っていてレバーに力が入る瞬間の1つとなっています。この瞬間の緊張感は、スロットの醍醐味と言えるでしょう。
AT・ARTに直結しやすい台は一撃性が狙える
CZ成功から直接AT(ART)に突入する台は、一気に出玉につながる仕様となっています。
一撃性能の高い機種の例
- スマスロ北斗の拳:宿命バトルで勝利すると、基本はVストックを獲得してそのセットでの継続が確定します
- スマスロヴヴヴ(ヴァルヴレイヴ):CZ突破でボーナスやATへ直行し、大量獲得のチャンス
これらの機種では、CZ成功が大きな出玉に直結するため、一撃での大量獲得を狙うことができます。
CZにも注意点がある!気を付けておきたいデメリット
失敗が続くとメンタル的にきつい
ほとんどの機種で、CZの期待度はさほど高くありません。延々スルーし続けることもしばしばあります。CZに入っても成功しないことが続くと、精神的に辛くなることがあります。
連続で外れると焦りやイライラを感じることもあるため、冷静さを保つことが大切です。CZはあくまで「チャンス」であって、必ず当たるものではないという認識を持っておきましょう。
設定差が大きいと低設定では突破が困難
高設定ほどCZ成功率が上がる仕組みの機種が多く、低設定では突破が困難になることがあります。高設定ほど低モードでの弱役からCZに当選しやすく、CZ当選時の種別振り分けにも設定差が設けられています。
つまり、低設定の台では、CZに入ってもなかなか成功せず、投資がかさむ可能性があります。
CZ中にレア役を引けないと厳しい台が多い
CZ中のレア役の重要性は高く、通常小役だけだと突破が難しい機種が多いです。CZ中は限られたゲーム数(通常10~30ゲーム程度)しかないため、その間にレア役を引けるかどうかが成功のカギとなります。
初心者の方は「CZに入れば何とかなる」と思いがちですが、実際にはCZ中の引きも重要になることを理解しておく必要があります。
機種によっては成功してもATに繋がらないことがある
CZ成功が必ずしもAT・ボーナス直行ではない点に注意が必要です。一部の機種では、CZを成功させても、さらに次の関門があったり、ボーナスは獲得できてもATには繋がらなかったりすることがあります。
6号機の一時期には「白鯨」タイプのシステムが猛威を奮い、基本的にそれを突破する以外のATルートがなく、チャンスもなにも突破するべき扉となっている機種もありました。
CZの仕組みやタイミングを理解すれば、スロットの楽しさがもっと広がる
スロットのCZ(チャンスゾーン)は、ボーナスやATへの架け橋となる重要な要素です。CZの基本的な仕組みを理解し、CZ間やCZスルーといった概念を把握することで、より戦略的にスロットを楽しむことができます。
CZには投資を抑えられるメリットがある一方で、失敗が続くとメンタル的にきつくなるというデメリットもあります。しかし、これらの特徴を理解した上で打つことで、スロットの奥深さを味わうことができるでしょう。
初心者の方は、まず自分が打つ機種のCZ突入条件や成功率を事前に調べ、データカウンターや液晶画面でCZ間やスルー回数を確認しながら打つことから始めてみてください。CZの仕組みを理解することで、スロットがより一層楽しくなるはずです。
